「ママレボ通信」では、「ママレボ」の雑誌には掲載されなかった、日々の取材でのこぼれ話やレポートをアップしていく予定です。

ママレボの雑誌は、こちらからご購入できます!
http://momsrevo.jimdo.com/



2012年6月15日金曜日

1号冊子版、完成しました!

大変お待たせしてすみません。
ようやく1号の冊子版が到着いたしました。
スタッフの自宅玄関は現在、段ボールで埋まっております。

今回から、スタッフも感動の「オールカラー」で、見やすさもレベルUPしています。
至らないところもあるかと思いますが、ご活用いただけますと幸いです。


【contents】

・Interview after 3.11 首都圏在住の田村綾子さん。
・特集1 食の安全と放射能 /給食と測定
・特集2 ガレキ広域処理を考える
/専門家に聞く・被災地の声を聞く・輪王寺住職に聞く
・郡山レポート/子ども健康&保養相談会でみえてきた郡山の今
・特集3 「いのちの主人公は自分!」肥田舜太郎先生の講話まとめ
・みんなのとりくみ  いのちをつなく、いのち全国サミット
・今、わたしたちにできること/「お願いアクション編」
・放射能に負けないレシピ/玄米カップ寿司
・イベントカレンダー
・ネットワーク団体一覧
・ちょっとほっこり

オーガニックジャーナリストの吉度日央里さんが寄稿してくださっているレシピページもカラー写真で紹介しているので、とてもおいしそうです。


「地元の議員さんに配ったら、議会で机に『ママレボ』を置いて質問してくれました」
「何かできないか、と悩んでいたけれど、この冊子を啓蒙活動のために配布します」

というような、嬉しい感想もいただいております。
ご注文いただいているみなさま、随時発送して参りますので、少々お待ちくださいませ。

また、このママレボはみなさまの賛同金と購読料によって支えられております。
ダウンロードしてお読みいただき、気に入っていただけましたら、
「賛同者」になっていただけると幸いです。

ご注文、お問い合わせはこちらから。
info.momsrevo@gmail.com






2012年6月6日水曜日

「セシウムが検出されたシイタケ入り(なし)煮物」測定結果

ただいまPDF版「ママレボ1号」にて掲載している「セシウムが検出されたシイタケ入り(なし)煮物」の測定結果ですが、画像が小さいので、こちらでデータを公表させていただきます。

この実験は、手間と暇と食材がかかっていますが、結果はある程度想像のつくものでした。
でも、実際にやってみることで、訴えたい相手にリアルに想像してもらえるのではないかと考え、実験しています。


このデータはこどもみらい測定所(国分寺市)にご協力いただいて行われました。
市民測定所は、現在、全国に90ヵ所近く開所されており、これから開所予定のところもあります。(つくづく、放射能市民測定所が必要な時代になったことを痛感します)

みなさまのお近くに、放射能市民測定所はありますでしょうか。
(ご存知なかったら「全国放射能市民測定所」のブログに一覧表がありますので、ぜひ調べてみてください。)
ぜひ一度、足を運んでみて、気になるもの・心配なものを測定してみてください。測定所によっては、検体数による割引制度やキャンペーンなども行っているようですから、仲間と相談して計画的に測定所に行くのもいいかもしれません。
そう遠くない未来には「あなたの行きつけの測定所どこ?」という会話ができるのかもしれませんね^^

さて、本題です。セシウムが検出されたシイタケと、その煮物のデータです。
55.6Bq/kg(±9.32)のシイタケ(①)を、入れた煮物(②)、入れない煮物(③)を測定してもらいました。
入れた煮物(②)は、当然13.2Bq/kg(±2.72)検出されています。

データは下にも画像で貼りますが、こちらからもPDFをダウンロードできます。
①シイタケのデータ
シイタケを入れた煮物のデータ
シイタケを入れない煮物のデータ


現在、学校給食の現場では「食材に数値が出たとしても、基準値以下だから食べてもらう」という現状があります。
「数グラムしか使用しないから大丈夫」
と言われることもあります。

確かに、量が少ない場合は被ばく量も少ないのかもしれません。
でも、税金をつかって測定し、放射性物質の存在が確認された食材を、なぜ
 「ちょっとだけ被ばくしなさい」
と食べさせなくてはならないのでしょう。

少なくとも、検出されるということは、普段見えない・匂わない・わからない放射性物質が確認されたわけですから、回避できるひとつのチャンスです。
うっかり知らずに食べてしまっていることだってあることでしょう。昨年一年のことを考えたら、これ以上被ばくをさせたくない、という保護者もいることでしょう。
「これ以上増やす必要のない被ばくをなくすしくみ」「検出されたら子どもの口に入らないようにするしくみ」を考えていく必要があるのではないでしょうか。

給食はたくさんの子どもたちが食べるものです。おしなべて被ばくさせるか、おしなべて被ばくを回避させるものとなるのかは、大人が作るしくみで決まります。
今後、子どもの未来と健康を守るために必要なしくみが、高線量地をはじめ、全国でどんどん具体化していくことを願っています。



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今回、給食の安全性確保を訴えていくための資料として「子どもと未来を守る小金井会議」の方が提供してくださった、素晴らしいデータがあります。
給食での使用及び子どもが食べる可能性の高い食材の測定結果
セシウム汚染が懸念される食材
(「子どもと未来を守る小金井会議」のみなさま、データの提供、ありがとうございました)


原木シイタケの測定結果

シイタケなし煮物の測定結果

シイタケあり煮物の測定結果






2012年6月4日月曜日

第1号(6月号)ダウンロード開始します!

みなさま、大変お待たせいたしました!
『ママレボ』第1号のダウンロードを本日より開始いたします。


本当は6月1日リリース予定だったのですが、遅くなってしまい申し訳ございませんでした<(_ _)>

今回は、気になる「学校給食の安全性」についてや、「食品測定調査」などのほか、「ガレキの広域処理」をめぐる問題など、今わたしたちが直面している問題に真正面から取り組みました。

まだまだ不十分な点も多いかと存じますが、ママ友さんとのお話会や、PTAなどでの勉強会、さらには議員さんへの申し入れ等々にも、ご活用いただけますと幸いです。

なお、この冊子はみなさまからの賛同金と購読料によって支えられておりますので、ダウンロードしてお読みいただき、気に入っていただけましたら、「賛同者」になっていただけると大変うれしいです。

また、すでにご賛同いただいている方、および定期購読や、ご購入のお申し込みをいただいている方には、冊子を送らせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。

大変恐縮ですが、冊子の発送は、6月12日以降の予定です。

第一号 ダウンロードはこちらから http://xtw.me/XfIbhDh




※最後になりましたが、今回取材にご協力くださったみなさま、制作を手伝ってくださったみなさまに、心よりお礼申し上げます。



2012年6月3日日曜日

【ガレキ広域処理】~私はこう思う~ 岩手県宮古市議員 須賀原チエ子さん


宮古市では、今でも毎日ガレキを目にして生活している人がいます。まわりに子どもたちもいます。
 ですから、できるだけ早く片付けて、元の生活を取り戻してあげたいのです。

 夏になったら、ガレキが腐敗していくし、そうなると燃やすことすら難しくなると環境省は言っています。また、万が一津波が再来するようなことがあれば、積み上げられているガレキが凶器になるおそれもあります。

 ガレキ受け入れに反対されている方は、ただ漠然とテレビの映像だけ見て「あのガレキを持ってこられるんだ。嫌だな」と感じているのではないでしょうか。

 しかし、宮古市のガレキは安全です。宮古市のように汚染の低いところのガレキと、例えば福島のガレキとを、みなさんごちゃ混ぜにして考えておられるのではないでしょうか。
 政府が宮古市のガレキを広域処理に回そうとしているのも、宮古市のガレキは安全だからです。

 もちろん、きちんと計っています。私が視察したときは、鉛の箱に入れて計っていたわけではありませんでしたけど、空間線量で0.06マイクロシーベルト/毎時くらいでした。

 よく、「地元でゆっくり時間をかけて処理したほうが、地元にお金が落ちるのでは?」と聞かれますが、宮古市はガレキの処理をすべて県に委託しているので、処理はすべて大手のゼネコンが請け負っています。ですから、雇用が生まれるのは、唯一もっともきつい「分別」の仕事だけです。木片、コンクリート、ビニール、繊維……。すべてにヘドロがついていますので、それをきれいに分別するのは大変な作業なのです。

 さらに宮古市は、他の被災地からもガレキを受け入れて燃やしているので、すべて自分たちで処理するのは難しいのです。被災地も地域によって、事情が異なるということをご理解いただきたいと思います。

 ガレキの再利用に関しては、今、北海道の苫小牧市と提携し、建材用のコンパネに加工してもらうという試みが始まっています。

 放射能汚染の問題については、たとえ燃やさずにガレキを積んでおいても、腐ってそこで濃縮されるんですよ。山に運んだとしても、結局雨が降ったら流れてきます。人間の手におえるようなものではありません。
 ですから私は、燃やして灰に濃縮させて、しっかり管理するのが一番の方法だと思います。

 

宮古市議員 須賀原チエ子さん

※ママレボ編集チームは、ガレキ広域処理には反対の立場をとっています。
 しかしながら、被災地にはさまざまな思いを抱いている方がおられますので、「ガレキ広域処理反対」の意見だけでなく、賛成しておられる須賀原さんのご意見も掲載しております。 
ママレボ編集責任者 和田秀子


ガレキに関するその他の意見はこちら


【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~元東京都環境局 藤原寿和さん

【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~東京都大田区議員 奈須りえさん

【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~環境ジャーナリスト 青木泰さん